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2004.07.24

続・歴史は繰り返す

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『 朝は暗いうちからたたき起こされ、まず壁に向かって立って両腕を眼の高さにあげたまま不動の姿勢をとらされる。看視兵がその腕の上げ方が悪いと言って棍棒で殴る。そのまま数時間。朝食はレーションの缶詰野菜をスプーンに一杯、ゆでたまご半分、ベーコンの小指大ひと切れ、レモン水をコップに一杯で、主食はなし。朝食が終わるとまたも両腕を眼の高さにあげさせ、昼食時まで続行させる。

 (中略)

 夜は目の前二十センチくらいのところにある二百ワットの電球を注視させ、両腕は顎の前方に重ね合わせて不動の姿勢をとる。看視兵はその間をぶらぶらとまわって気が向くと、天井を仰がせたうえ、みぞおちを棍棒ではげしく突いたり頭や背をたたいたりする。毎夜、失神するものが続出し、恐怖と疲労のために発狂するものも出た。ようやく就寝が許されるのは午後十時ごろであった。

 (中略)

 体験者の報告の中には、
「収容者の義歯金冠を強要し、強奪した」
「収容者に強要して収容者の口中に陰茎を挿入し、射精した」
「手淫を強要し、拒否すると殴る蹴るで失神させた」
など、まさに想像を絶するものもある。ありとあらゆる方法を考え出し、収容者たちをいじめ抜いたと言ってよい。 』

 以上は、第二次世界大戦終了後に、米軍管理下の収容所内でBC級戦犯容疑者が受けた虐待の様相を 岩川隆「孤島の土となるとも」講談社 から引用(pp.121-122)したものだ。

 BC級戦犯裁判では日本軍関係者が戦時中に行った不法行為が裁かれた。その行為の多くは、捕虜や住民に対する虐待・虐殺であった。そのBC級戦犯容疑者に対する連合国軍の不法行為にも、上記のような凄惨なものが多数あったことが判明している。

 ところで、7月23日に共同通信が配信した「米兵による虐待事件94件 イラクとアフガンで」というニュースによると、「米陸軍は虐待事件に関する報告書の全容を近く公表する方針」だそうだ。既に「(5/3)イラク人拘留者を犬で威嚇――米紙、虐待の詳細報道」「(5/1)全裸のイラク人虐待写真、米CBSが放映」などの報道もあるように、報告される虐待の様相は、第二次世界大戦後の戦犯容疑者の収容所と大差ないだろう。

 やはり、歴史は繰り返すのである。そして、今回も、勝者の不法行為は不問に付されるのだろうか?

 本館サイト: http://www.dd.iij4u.or.jp/~kshimz/  E-Mail: kshimz@dd.iij4u.or.jp

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2004.07.10

少年リンチ殺人

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 贔屓の文筆家である日垣隆の「少年リンチ殺人」を読破した。日垣隆の商業出版された書籍のうち、未読了の2冊のうち1冊だったため予約したのだが、目黒区図書館に予約を入れたのは7月1日で、届いたのが7月7日。その間に7月6日の記事「馬鹿は死んでも直らない」で取り上げた、元未成年犯による逮捕監禁致傷事件の報道があった。偶然とはいえ、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」を生々しく思い起こしながら読むことで、少年法あるいは刑法の欠陥に深く思いを巡らせることができた。

 ところで、この本の出版後、少年法 は改正されている。(改正少年法は平成13年4月1日より施行) 改正点を詳述したページがあるので紹介する。

 「少年法ってなに? どう改正されたの? ~中学生のみなさんへ~」

 この文章(Q&A形式)は、依然として加害少年の人権保護の美名に隠れて、その実、加害少年の更生にも被害者の救済にも社会の秩序にも寄与しようとしない、思考停止状態にある反動的な、(たぶん)死んでも直らない人たちのサイト

 「子どもの視点から少年法を考える情報センター

 にあるので、そのスタンスには唾棄すべきものがある。しかし、反社会的法曹関係者の思考法がよくわかる文章なので、一読の価値はあるだろう。それにしても、カスなのは「Q8 「厳罰化」で少年犯罪は減らないのでしょうか 外国の少年法は日本より厳しいと聞いていますが」 の記述である。

「厳しくすれば子どもの犯罪を防止できるか、ということについては、アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国などの外国でも反省や疑問がたくさん出ています。」

そうかもしれない。厳罰化しても初犯の発生は防止できないかもしれない。だが、再犯への抑止効果はあるだろう。そして、凶悪犯罪へのエスカレーションを防止するだろう。この馬鹿どもは凶悪な少年犯罪の実行者は、再犯者が多いという点を見落としている。少年犯罪はエスカレーションする傾向にある。万引きやバイク泥棒から始まって、薬物使用、傷害、致死‥‥ 「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の小倉譲-神作譲も、「少年リンチ殺人」の主犯であるムラヤマも同じだった。

 また、現状のように、人を殺しても数年で社会復帰でき、しかも犯罪歴が法曹関係者以外には伏せられ、本当に更正し反省したのか誰も確認できない状態で野放しになっているのは常民・良民保護の観点から許容できない、と私は考える。現行の少年法や児童福祉法、およびその執行に携わる人間のクズ(法務官僚)や馬鹿(法文解釈至上主義の法曹関係者)のもとで、ほとんど刑罰らしい刑罰も受けずに社会復帰した凶悪犯が、本当に更正しているとは、到底、思えないのだ。司法関係の情報公開のなさ=ブラックボックス性が堅持されている間は、信じろというほうが無理なのである。

 閑話休題。

 少年法の問題は、日垣隆が主張しているように、「(金銭や物的補償で)回復しようのない結果を招いた凶悪な犯罪(=殺人、致死、生涯消えない身体障碍にいたる致傷)」と、「万引きなどの軽微な犯罪」とを分別せず、ほとんど後者しか想定せず制定されたという点だろう。前者に対してどう対処すべきか、犯罪をおかした少年の更正・犯罪の被害者の救済・社会(治安)の維持という観点から総合的に考えるべきであり、平成13年の改正は、不十分ではあるがその第一歩だったと私は評価する。

 いっぽう、死んでも直らない人たちは、加害者の更正すらマジメに考えていない。彼らにあるのは、「加害者の人権は神聖にして不可侵」というカルトな信仰だけである。その信仰が、すべての少年犯罪について社会原因説(外部要因説)に立脚し、犯罪をおかした少年を性善説でしか見ない態度を生む。

 もっと現実を直視しろ、馬鹿どもめ。

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2004.07.06

馬鹿は死んでも直らない

 わが国も某国のように凶悪事件に関して「スリーアウト」制を採用して欲しいと思う今日この頃。こういうヤツは、死刑あるいは終身刑を作ってでも、次で一般社会から排除したいものだ。以下はインターネット版の産経新聞の記事より引用:

-----(引用ここから)

コンクリ詰め殺人有罪の男 監禁、傷害で逮捕

 昭和六十三年に起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」で逮捕された少年四人のうちの一人が、知り合いの男性を監禁して殴るけるの暴行を加えたとして、警視庁竹の塚署に逮捕監禁致傷の疑いで逮捕されていたことが三日、分かった。
 逮捕されたのは埼玉県八潮市、コンピューター会社アルバイト、神作譲容疑者(三三)。調べによると、神作容疑者は五月十九日午前二時ごろ、東京都足立区花畑の路上で、知り合いの男性(二七)に因縁をつけ、顔や足に殴るけるなどの暴行を加えたうえ、金属バットで脅迫。車のトランクに押し込み、約四十分車を走らせた後、埼玉県三郷市内のスナックで「おれの女を知っているだろう。どこへやった」などとして約四時間監禁し、殴るけるの暴行を加え、男性に全治十日のけがを負わせた疑い。容疑を認めており、調べに対し「ちょっとやりすぎた」と話している。
 神作容疑者は先月四日、竹の塚署に逮捕され、東京地検は同月二十五日、逮捕監禁致傷罪で起訴した。
 女子高生コンクリート詰め殺人事件では、平成三年の東京高裁控訴審判決で主犯格の少年に懲役二十年などが言い渡され、四人の実刑が確定した。神作容疑者はサブリーダー格として犯行に加わり、懲役五-十年の不定期刑が確定、服役した後、出所していた。

-----(引用ここまで)

 女子高生コンクリート詰め殺人事件の概要は、サイト「無限回廊」の「女子高生コンクリ詰め殺人事件」ページに載っているので、興味あるかたは参照されたし。ただし、常人の感覚では最後まで読み通すのは辛いだろう。まさにヘドの出るような気持ちに陥るから‥‥

 そういえば、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」が報道された頃、会社の寮でひとしきり話題になった。死体の詰め込まれたドラム缶が廃棄された、江東区若洲15号地 若洲海浜公園 整備工場現場空き地は新木場の近くで、寮生の何人かがその脇を毎日のように車で通っていたからだ。「えー、あそこかよー」「信じらんねぇー」「もしかして、そのドラム缶、見ているかも‥‥」 でもまぁ、その若洲海浜公園で、数年前からバーベキュー大会を毎年やっているんですよね‥‥ ウチの会社は。

 閑話休題。

 この事件の犯人たちは、全員、未成年だった。しかし『週刊文春』(1989年4月20日号)では実名で報道した。コラムニストの勝谷誠彦氏はその記事を書いた本人だそうで、「勝谷誠彦の××な日々。」の2004年7月5日の記事に「野獣に人権はないは甘かった。人権じゃなくて畜権だ。」と題して往時を振り返っている。注目すべきは「当時、鬼畜は小倉譲と名乗っていた。どこでどう誤魔化すことに成功したのか奴は神作と姓を変えてまたも私たちに変わらぬ外道ぶりを見せつけてくれたのだ。」というクダリだろう。次は何と名乗るのだろうか、彼奴は。

(※ 7月10日補足:勝谷氏がTBSラジオで「吼えた」内容をテキスト化したサイトがある。興味あるかたはご参照ください。 「コンクリ事件を吠える」テープ起こし 勝谷節が炸裂してます)

 しかし。

 本当の馬鹿は、この期に及んでも、「元・未成年犯」ということで匿名報道を続けるマスメディアだ。あるブログ(「ふくみみ?:オンセカルダスとギリシャ娘がエーゲ海クルーズ祭」)では、インターネットで閲覧可能なマスメディアの記事へのリンクが集積されており、5本の記事(このうち2本は産経新聞)の中で実名入りの報道は、私も引用した産経新聞の1本だけらしい。

 嗚呼、馬鹿は死んでも直らない。

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2004.07.02

参議院選挙

以前にも日記に書いたことがあるが、小生、これまで選挙で棄権したことがない。率直に書くと、好んで入れる候補者はこれまでほとんどなかったが、今回は告示前から決めている。

東京選挙区は増元照明氏(無所属)。これには多言を要しないだろう。小生の本館サイトにはブルーリボンが踊っている。国民の生存権を保証しない国家と政府はいらない。「夜警国家はもう古い」とは「生存権を保証するだけの夜警国家だけでは足りない、社会権も保証する福祉国家を目指すべき」ということである。すべての人権のベースは生存権にあるはずだ。

全国区は山谷えり子氏(自民党)。反ジェンダーフリーの論客である。よく新聞や雑誌に寄稿されているが、さすがにジャーナリスト出身だけあって論旨明快で非常にわかりやすい。この手のアカウンタビリティを果たすスポークスマンが自民党にこそ必要だと思う。

それにしても、である。小沢一郎が奇策ともいえる自爆的方法で、民主党の党首就任を忌避した理由がだんだん判ってきた。いくら小沢氏でも、麻薬不法所持で実刑を食らった反戦歌手・日本国籍を取得したとはいえ韓国に忠誠を誓っている前朝鮮日報日本支社長・反日教育の元凶たる元日教組教育政策委員長 etc の応援なんぞしたくないのだろうなぁ。小沢党首が口をヘの字に曲げて、口も利きたくないであろう候補者へのおべんちゃらを語るの図もちょっと見たくもあったが‥‥ 悪趣味かな。しかし、この候補者で、日本の政権党を目指すとは、正気の沙汰とは思えないな、民主党。

それでもまぁ、というよりは、だからこそ、私は 「出口調査は民主党に清き一票を」キャンペーン に参加します(笑)

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