レトロな酒蔵 Goods
先日の「小夜衣の“古酒浪漫”を飲む会」の際に、ゲストのチャーリーさん(丸味屋酒店のご主人)から酒蔵Goodsを幾つか貰った。どれも今となっては大変貴重なモノばかりだ。私が抱え込んで死蔵させるには勿体無いので、チマチマと紹介していく。更新は例によって不定期なので、そこはご了承願いたく。
という訳で、本日は第一回目:「美楽」(びらく)の甚吉(じんきち)袋
「美楽」は、浜松市内にあった濱名酒造株式会社の酒銘(ブランド)である。とはいえ、浜松生まれで浜松育ちの私も名前しか知らない蔵元だ。チャーリーさんがお母様から聞いた話では「昭和30年代に、もう、無くなっていた蔵じゃないか」だそうだ。私が酒に興味を持った(=飲み始めた)1980年代前半には、浜松でも見聞すらしない名前だった。静岡県の地酒事情をコンパクトにまとめた「地酒をもう一杯」静岡新聞社(1998年発行)のp.63、に載っている「昭和34年に皇太子殿下ご成婚の折、静岡新聞に掲載された静岡県酒造組合の全組合員の銘柄・社名入り広告」でのみ存在を知っている、そんな蔵元である。
そんな蔵元の、甚吉(じんきち)袋が手元に来るとは‥‥ 狂喜乱舞、欣喜雀躍の大騒ぎだ。
この袋の製作所の銘を見てほしい。電話番号の局番が1桁だ。昭和38年生まれの私にモノゴコロがついた頃には、浜松市内の電話局番はすでに2桁だった。これが昭和30年代のブツであることは間違いない。
※「甚吉(じんきち)袋」とは、酒屋さんがお酒を配達するための袋で、一升瓶が2本入り、瓶の頭が袋から顔を出すサイズでした。細かい説明は、「御園竹」の武重本家酒造さん の「配達袋」のページをどうぞ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
プラスティック製品がまだ普及されていない時代、底部分の金具もシビレました。
投稿: チャーリー | 2006.02.27 01:39 午後
購入できるのですね。
酒屋さんに行ってお買い物をする時に、こんな素敵な袋をさりげなく取り出し、、
「お酒はこの中に入れてください。」なぁ~んて言ったら只者ではない!と思われるでしょうか。
投稿: まりん | 2006.03.08 08:44 午後